イベント

イベントレポート

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東日本大震災の復興をデザインの力で支援するアートイベントとして企画。
様々なアーティスト、クリエイターがデザインに想いを込めて製作したShake-シャケ―にまつわるアイテムを展示販売し、9日(土)にはCEMENT PRODUCE DESIGN co.,ltd.代表 カナヤツトム氏を迎えてのトークイベント&懇親会も開催されました。

【経緯】
2012年TDA総会時の基調講演(斉藤 洋氏)をうけて、8月に東北視察 ⇒11月 1回目会議。「Shake Hand」プロジェクトとネーミング。奈良平氏、矢澤氏を軸に3月のイベント開催をめざし岩手県「サンガ岩手・手作り工房 おおつち」との共同作業がスタート。同時にメーカー、団体、クリエイターの方達に作品参加やデザイン協力の依頼を行った。

【展示販売品構成】
気軽に参加してもらえる「ミニサケの加飾」約500個 / アーティスト、クリエイターによる作品 / プロジェクトメンバーのデザイン提供による「おおつち」ハンドメイド商品 / 公募デザインによる注染手ぬぐい / 「おおつち」オリジナル商品

【応募参加人数】
サケ作品作成 140人 / 注染手ぬぐいデザイン応募 5人        
アーティストによるサケにまつわるオリジナル作品 20人

【協力】
組合・団体 2団体 / 学校 2校 /メーカー 6社 / デザイン関係 3社


 
     
 
 

イベント期間中は天候にも恵まれ、たくさんの方が来場されました。壁一面にピンナップされた約500個の「加飾サケ」は圧巻、一つ一つじっくり見て選んで頂いたようです。 東北復興への想いが込められた「サケ」たちは作品は個性的で素敵なものばかり。見ているだけで、あたたかな気持ちになりました。 また、「おおつち」オリジナルのストラップなども素朴で可愛らく人気を集めていました。 おかげ様で売り上げは予算額を達成し、利益を「おおつち」に移譲することになります。

 
9日(土)トークイベント・・・・pm4:30~(KARA-Sスタジオにて)

先ずは、プロジェクトリーダー奈良平氏による「東北支援視察レポート」(被災地のスライドをバックに)このプロジェクト発足の経緯が話されました。 その後、今回のプロジェクトポスターデザインを寄付してくださったカナヤツトム氏 (CEMENT PRODUCE DESIGN co.,ltd. 代表取締役)に「デザインが結ぶ人と人との絆とその先にあるもの」というテーマで地場産業開発のノウハウや、支援の難しさなど、ご自身の経験をともないこれからを考えないといけない事や出来る事をお話頂きました。 その後pm6:00~より同じ場所において簡単な懇親会が行われ、ゲストや参加アーティストと同じ目線でざっくばらんにくつろいだ空気の中、意見交換がなされました。

 

所感

ネーミングはシャケ(鮭・Shake・生まれた所に帰る)と手作り(Hand)と手をつなぐ、握手の意味を併せ持っています。
今回は、まさにこの名のようなイベントになったと感じています。 手作りのあたたかさ、人との交流の楽しさ、一つのことを作り上げるワクワク感etc…仕事の間を縫っての作業は大変でもありましたが、得るものも多かったのです。(嬉しいことにヌードの(無地の)サケ等を作った「おおつち」の方達もそうであったとお聞きしています。)
手探りで進め、やってみて初めて課題も含め色々なことが見えてきました。
今後は東北の方達と相談しながら支援やボランティアの枠を超えた、お互いにとって
本当に良い「Shake Hand」にしていければと思います。

最後に、「Shake Hand 3・11」に関わって頂いた全ての方に感謝申し上げます。
有難うございました。

(文責:吉川)