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イベントレポート

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『Shake Hand 3.11 第2回展』報告

●来場者数:約250人
●取材及び記事掲載:繊研新聞、京都新聞、朝日新聞(京都版)、リビング(京都版)

東日本大震災の復興をデザインの力で支援するプロジェクト『Shake Hand 3.11』の第2回展が開催されました。

今回はギャラリーH2Oが全面的にご協力を下さり、2週間という長い会期が実現しました。なるべく幅広く多くの方との交流を図るべく、トークイベント2回、ワークショップ2回を開催しました。昨年秋JAPANTEXや元・立誠小学校でのワークショップで作られた「東北への想いを込めた旗」が多くの来場者を迎え、盛りだくさんの展示販売会となりました。

第2回展の基本的な考え方は、被災地の工房が必要としている事に対応し『Shake Hand』としてのオリジナルなデザインを提供しモノ作りをすること、TDAが支援する意義を考えた企画であること。そして前回の反省と皆様から頂いたご意見を活かして進められました。

 

【展示詳細】

●鮭の加飾
加飾の土台の鮭:500匹を「おおつちおばちゃんくらぶ」にて制作。 加飾の参加者:100人。 加飾後、寄付して下さった鮭:430匹(全て撮影し記録。H2Oでは8割が販売済) 「Shake Hand賞」10作品選考。その中から「大賞」1点を決定。副賞は「鮭」注染手ぬぐい。  参加者数、鮭の総数は前年より減。が、作品は個性あふれる、趣向を凝らした素晴 らしい物ばかりで圧倒された。参加者も子供、学生、男性、アーティストetc と幅広く、見に来てくださる方も同様。ギャラリーのアイデアとご協力による本物の投網を使った動きのある楽しい展示が、鮭たちを一層イキイキとさせてくれた。 会期中、学校関係からのオファーや次回参加希望者が多かったのが嬉しかった。 和さらしプロジェクト・・・昔ながらの製法で、肌にやさしくecoな「和さらし」をもっと今の生活の中に拡げていきたい、という協同組合オリセン(旧称:大阪府織物染色協同組合)の希望と協力を受け、企画デザインをTDA Shake Hand、手作りによる制作を昨年秋に組織された「おおつちおばちゃんくらぶ」が担当。生地を切らずにそのまま使い、重ね使いの面白さとステッチを活かした、今の暮らしに合う遊び心のあるデザインがポイント。バスタオル、手拭、ミトン、小物入れなどを制作販売。

●「鮭」注染手ぬぐい
TDA会員の古屋興一氏と山口道夫氏がデザインした作品2作(山口氏は2配色展開)を前回の奈良平宣子氏の作品と合わせて販売。 それぞれ全く違った趣の手ぬぐいが出来上がり、会場も華やかになった。手ぬぐいを使った製品(巾着、コースター、ランチョンマット)も「おおつち」にて制作販売。

● 鮭型紙オリジナルプリント
前回のプリントの型を使用し今年の配色を4点追加。生地と製品(クッションカバー、トート、ポーチ等)の両方を販売。製品は部分的に加飾したモノも作成。

● 「NPO法人 ハックの家」との取り組み
岩手県田老町の裂き織、フェルト作りを得意とする障がいを持つ人たちの工房。直接話をしてTDAとして何が出来るかを検討。販売あるいは仕事の受注のきっかけ作りと、制作しやすい商品の提案が出来るのではないか、として動き始めた。アートフレーム作りを提案中。

 

【イベント詳細】

3月4日(火)オープニングトーク「暮らしを彩る雑貨とデザイン」

TDA会員、古屋興一デザイン事務所代表、isso eccoのブランド名で暮らしを彩る様々な商品を国内外で展開されている古屋興一氏を招いてのトークショウ。 雑貨に対する思いや開発の秘話、現在の世界と日本の雑貨事情、最新のデザイントレンドのこと等を、ご自信が長年訪れて撮影されたパリ展示会や北欧の写真を多数映しながら話して下さった。軽妙なトークに時間のたつのも忘れ気が付けば予定時間超えに…。

3月8日(土)和晒トーク「和晒の魅力を語る」

「和さらしプロジェクト」の一環として、一般の方に和晒のことを少しでも知ってもらいたいと、株式会社武田晒工場 代表取締役 武田清孝氏を招いて開催。和晒とは、をその歴史や製法からはじまり、蛍光剤による白さとの違いはブラックライトを使って、また多数ある種類を実際に見せながらわかりやすく説明して下った。参加された一般の主婦の方も晒を使った経験を話されたり、和やかな雰囲気の会となった。

3月8日(土)ワークショップpart1「和晒手ぬぐいでハンカチを作る」
3月9日(日)ワークショップpart2「和晒手ぬぐいで巾着を作る」

両日とも5~6名が参加。(2日に渡り参加された方も有) 手ぬぐい半分を使って手縫いで簡単に出来る方法を考案。オリジナルサイズを作られたり、お互いにアイデアを教えあうなどワークショップならではの面白さ、意外さを楽しまれた様子。日頃、縫物をされない方も参加し喜んで下さったことが嬉しい。

 

文責:吉川愛子
Shake Hand 3.11 第2回展
Shake Hand 3.11 第2回展
Shake Hand 3.11 第2回展
Shake Hand 3.11 第2回展
Shake Hand 3.11 第2回展
Shake Hand 3.11 第2回展
Shake Hand 3.11 第2回展
Shake Hand 3.11 第2回展
Shake Hand 3.11 第2回展
Shake Hand 3.11 第2回展