TDAインテリアトレンドセミナーミラノサローネ編


6月18日(月)に昨年より第2回目、東京青山のウィメンズプラザで海外トレンドセミナーミラノサローネ編が開催されました。
ミラノサローネは、4月17日〜22日の6日間、今年は至上最高の434,509人(昨年比26%増)の来場者を記録しました。
又今年は2年毎に開催されるエウロクチーナ(キッチン&バスルーム)も出展され、世界最大級のデザインイベントとなりました。
ミラノサローネ終了後、同セミナーも各社で開催されている中、TDAではテキスタイルという視点を持って、家具、プロダクトのトレンドをキャッチしています。また最先端のクリエーターのトレンド情報も含め、それぞれ違った角度から今回もお二人の講師を迎えて報告していただきました。
講師は昨年に引き続き、橋口典代講師と佐戸川和久講師。

橋口講師からは、メイン会場のサテリテを中心にキーワードとして、原点回帰(’50〜’60)とアップデート、持続可能な素材開発、テクノロジーの進化とインテリアスタイルの変化をあげ、カラー、デザイン、マテリアル、スタイルのトレンドやモダンファニチャーとクラシックファニチャーの最先端の傾向を発表していただきました。
BGMと共に心地よいムードの中、展示ブースやファニチャー、プロダクトをフォーカスしてディテールを伝えていただきました。
佐戸川講師からは、ミラノ市街の各所で開催されるフオリサローネを中心に、最先端のクリエーターや、今後注目される若いクリエーター達を独自の視点で注目のポイントを発表していただきました。
ラグジュアリーブランドから老舗ブランド、日本の若手注目デザイナーまで、キューレーターやデザイナーが手掛ける作品やそれにまつわる取り組み過程等、直接取材ならではの興味深いお話を聞くことができました。
各会場を動画を見ながら説明され、まるで会場を訪れたようなリアル感とライブな映像が映し出されました。
お二人の講師から、トレンドの重要性と共に、単なるデザインではなく、その背景にまつわるストーリーを知ることが大切、またトレンドを発信するだけではなく、そこに独自性、世界観を創ることがソーシャルメディアやマーケットへの発信につながる、というメッセージがあり、変化するトレンド情報をいかに自分たちのものとして取り入れていくか、ヒントになったのではないでしょうか。
セミナー参加者のご来場と同時にレジメを配布し、さらに記載のQRコードとHPサイトから今回のセミナーで使用した画像や動画を見ることができます。
TDAでは年間2回の海外トレンドセミナーを開催しております。
1回目は、年明けからヨーロッパで開催される、ハイムテキスタイル、ドモテックス、ケルン国際家具見本市、メゾンエオブジェを2月に一挙にセミナーを開催しております。
2回目がミラノサローネ編で、毎年6月を予定しております。
この2大海外トレンドセミナーをTDAの柱として、今後さらにご来場いただけるように協会として努めてまいりたいと思います。
文責:北原美希